2011年11月02日

ブリューゲルの「大食」と「憤怒」



BG_syoku.jpg

上の絵画はブリューゲルの七つの大罪より「大食」
銘文には「酩酊と暴食ををつつしむべし。度を超すと神と自分自身を忘れる」
とある。

下は同じく「貪欲」
銘文は「名誉も礼節も恥も神による警告も、お金を掻き集めている貪欲の目には入らない」

BG_yoku.jpg

ブリューゲルの国であるオランダ(ネーデルランド)は
商工業が豊かに発達していた国でした。
当時はスペインの領土ということにはなっていましたが
それ以前は神聖ローマ帝国の一部だったり
ブルゴーニュ公国領だったこともありました。
諸事情でスペインの領土ということになったとはいえ
さほど忠誠心はなかったようで
フェリペ二世が重税をかけると独立戦争をはじめています(1568年〜)

結局この戦争はネーデルランドの10州が脱落し
戦い抜いた7州が1581年に独立を宣言します。
脱落した10州は後にベルギーになるわけです。

ネーデルランドの商人たちはスペインと戦争をしながらも海外貿易を繰り広げ
衰退するスペインにかわってアジアとアメリカの貿易の主役になっていきます。

ブリューゲルが「七つの大罪」を描いたのは独立戦争の少し前です。
ブリューゲルはオランダの豊かさの影に大罪を見ていたのかもしれません。
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