
さて、プトレマイオス朝のファラオ二代めは
プトレマイオス二世である(当然だが)
この人はプトレマイオス一世の次男だったが
長男がエジプトから追放されたために後継者になった。
(追放された長男はマケドニア国王になったがやがて滅亡)
プトレマイオス二世は賢い人だったらしく
領土を拡大したし中央集権国家を築いたし
交易ルートは確保したし、
学者や文人を招聘して文化面の功績も大きい。
しかし、もうひとつの功績もあって
血族結婚の先例もプトレマイオスがつくっているのだ。
エジプト人の王朝は確かに血族結婚が多かったが
ギリシャ人にその伝統はなかった。
ところがプトレマイオス二世は出戻りのお姉ちゃんと結婚してしまった。
もともとプトレマイオス二世にはアルシノエという妃がいたのだが
これを追い出してお姉ちゃんと結婚して
このお姉ちゃんの妃がアルシノエ二世という。
アルシノエ二世は賢い人だったらしく
プトレマイオス二世の共同統治者として貢献したと伝えられ
死語は神殿に祀られているのだが
プトレマイオス朝の血族結婚の歴史は
まさにここからスタートしてしまったのだった。
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