2008年11月17日

銃殺された少年の手紙

ナチス・ドイツ占領下のパリで
共産党のビラを配って逮捕された17歳の少年ギイ・モケは、
半年後にいったん無罪になり釈放されることになっていたが、
ドイツ軍がこれに反対しシャトーブリアン収容所に送られた。
そして1941年10月22日、
レジスタンスに加わっていた仲間と共に銃殺刑に処せられた。

現在、ギイ・モケはレジスタンスの闘士として
また17歳で死んだ愛国者としてたたえられており
2007年にフランスのサルコジ大統領は、
毎年10月22日にギイ・モケの遺書を高校で朗読させるよう
取り決めをした。
これに対しては教育機関と共産党の両方から
反対の声が上がったが
さて今年は朗読したのかどうか知りたい。

下のYoutube は「ギイ・モケの手紙」と名付けられた
ショートフィルム。
2004年にフランスで大ヒットした映画「コーラス」の
主役の少年 Jean-Baptiste Maunier が出演している。
年齢も同じ17歳。ファンにはたまらないところが
どうもずるいのだが、まあこんなもんなんでしょうね。
その手紙も下に記す。



ギイ・モケの手紙

僕が死ぬにあたってみんなに、
とくにママにお願いするのは
勇気を出してということです。
僕は僕より先に生きてきた人たちと同じように
勇気を持ちつづけたいと思っています。

もちろん僕は生きたかったけれど
いまは僕が死ぬことが何かの役に立つことを願います。

僕はジャンにお別れのキスをする時間がありませんでした。
僕はロジェとリノにお別れのキスをしました。
本当のお別れのキスは残念だけどできません。
僕は僕の持ちものがママのところに返されるのを願っています。
セルジュがいつかそれを着ることを誇りに思ってもらえますように。

パパ、ママにもパパにも悲しい思いをさせてしまったけれど
最後のお別れの挨拶をします。
パパが僕のためとにと考えてくれた道を
一生懸命歩こうとしたことを心にとどめておいてください。
僕の友だちと僕の弟にも最後の挨拶をします。
弟がよく勉強して立派な人間になれますように。

17歳半、僕の人生は短かったけれど
永遠のお別れに臨んで、僕に後悔はありません。
僕はタンタンとミシェルスと一緒に死にます。

ママへ、勇気を持って悲しみを乗り越えると
僕に約束してください。
さようなら。
みんなにお別れのキスを。

ギイ

最後に、生残る人たちへ
あなたがたの生がこれから処刑される27名の死に値するものでありますように。


タグ:ギー・モケ
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